うるう秒の挿入

明後日、2015年7月1日の午前9時直前に「うるう秒」として「1秒」が挿入されます。

「時」の概念は様々なものがあります。

現在の「時間」に関する基準はおおまかに3つあります。

ひとつは「UT1」(Universal Time 1)で、「世界時」とも呼ばれており、地球の自転を基にした考えを採用し、地球の自転「1回転」を「1日」と規定しています。

ただし、地球の自転には「ブレ」が生じるため、「1日」の長さも変化することになります。

もうひとつは「TAI」(Temps Atomique International)で、「国際原子時」と呼ばれており、セシウム原子の固有振動数(9,192,631,770Hz)を基準に「秒」を規定しています(振動数9,192,631,770回を1秒)。

この時計は1958年1月1日からスタートし、「原子時計の指示値に基いて定められた基準となる時刻の座標」となっています。

そして、「UTC」(Universal Time, Coordinated)で「協定世界時」と呼ばれ、現在の「普段」使いの「時間」として認識されています。

かつては「グリニッジ標準時」(GMT:Greenwich Mean time)と呼ばれていましたが、今は「UTC」に置き換わっています。

1日を秒で表すと24×60×60=86,400秒なので、1秒の長さは「1/86,400」日となりますが、「UT1」の様に地球の自転スピードは一定ではないので、時間を補正する必要があります。

この補正した時間を「UTC」として利用しています。

この「補正」には今までの「UTC」に「うるう秒」を増減して実行されます(今まで「減」の実施はありませんが)。

今回「UTC」では2015年6月30日23時59分59秒から2015年7月1日0時0分0秒の間に「うるう秒」を挿入します。

日本は「UTC +9」の時間帯なので、日本時間の2015年7月1日8時59分59秒から9時0分0秒の間に「うるう秒」が挿入(表示上、「8時59分60秒」となる)されることになります。

なお、「TAI」はスタート時からの時間を補正することなく積算しているため、「UTC」との差が生まれますが、今回のうるう秒挿入でその差は「36秒」に拡がります

この「補正」(うるう秒の挿入)は様々な面で曲者になります。

コンピューターの世界では時刻を拠り所にプログラムが実行されます。

過去のうるう秒挿入ではバグの存在も相まって、コンピューターやサーバーで予期せぬ動作や過負荷になるなどの障害が発生しました。

今回の実施でも注意を促しているメーカーもあります。

影響について、うるう秒挿入前に利用メーカーサイトなどで、今一度確認された方が宜しいかと思います。

因みに「MobiControl」ではAndroid端末やWindows CE/Mobile、Windows PC向けに「時刻の同期」機能が備わっています。

この機能を利用するとMobiControlのサーバー、またはSNTP/NTPサーバーの時刻を参照して端末時刻の同期が可能なので、時刻不整合によるアプリの不具合発生を防ぎます。

バッテリーを長持ちさせる

最近のスマホはより高機能、大型化しています。

タブレットとスマホの間を埋めるサイズとして「ファブレット」という概念もあります。

当然に必要としている電力も大きくなるため、バッテリーサイズも大型化し大容量を確保したものを搭載しています。

Google謹製の「Nexus 6」は「3,220mAh」ものバッテリーを積んでいます(因みに5年前の端末は1,000mAh~1,500mAhでした)。

「iPhone 6」のバッテリー容量は「1,810mAh」です(優秀ですね)。

また、最近の端末はバッテリーの交換ができないものが多いので、如何にバッテリーの状態を良好に保つかも課題となります。

更に、端末バッテリーを補完するものとして「モバイルバッテリー」も様々なメーカーから、色々な容量のものが販売されています。

Ravpower
そこで、今回はバッテリーを良好な状態に保つためのTIPSを。

以前にも同じエントリーで記事にしていますが、現在の端末に搭載されているバッテリーはほぼ「リチウムイオン」(「リチウムポリマー」含む)です。

このバッテリーはエネルギー密度が高く、高電圧、自己放電(自然に放電し残容量が減ってしまうこと)が少ない、といった特性があります。

バッテリーの寿命(繰り返しの充放電により、当初の約半分の満充電容量になる回数)も長く、充電回数500回~2,000回(バッテリーによる)です。

毎日充電したとしても約1年半は持ちますが、ちょっと気を付けることで更に「いい状態」に保つことで延命も可能です。

①満充電で放置しない

リチウムイオンバッテリーにはバッテリー状態をモニタリングするためのマイコンが備わっていますので、満充電になると自動的に充電を停止します。

しかし、そのままにしておくと一定のタイミングで再充電をするので、充電回数(サイクルカウント)が増えることになります。

サイクルカウントが増えることは「寿命に近づく」ことを意味するので、充電が終わった(満充電になった)ら充電ケーブルを外しましょう。

②充電中に使用しない

充電中は外部からの電力供給により、発熱します(もっとも放電中も発熱しますが)。

リチウムイオンバッテリーは耐熱性があまりなく、高温状態が続くと内部素材が劣化します。

充電しながら端末を使うと、「充電中の発熱」と「CPUによる発熱」が発生すること、発熱を伴う充電時間が長くなることにより、バッテリーを痛めることになります。

同様に高温下の場所に端末を放置するのもバッテリーを痛めることになります。

③時々放電、充電を行う

リチウムイオンバッテリーには「セル」と呼ばれる小部屋単位でバッテリーが構成されているものがあります。

バッテリー内蔵のマイコンはこれら各「セル」の状態も監視していますが、このマイコンの精度が落ちてしまうことや各「セル」の状態が均一でなくなってしまうことがあります。

そのため、月に一回程度は完全に使い切った状態から満充電にしてあげることで、マイコンや「セル」の状態を「リセット」することができます。

この「リセット」により、バッテリーの正確な状態を把握可能とします。

④バッテリーを使い切った状態で放置しない

バッテリーを使い切った状態を「過放電」といいます。

この「過放電」が続くとバッテリー内部素材が急激に劣化し、充電できなくなってしまうことがあります。

スマホやタブレットではほぼない状況かと思いますが、モバイルバッテリーなどは「ついうっかり」があり得るので、気を付けて下さい。

以上、バッテリーを良好に保つためのTIPSでした。

なお、「MobiControl」はモバイルデバイスのバッテリーステータスが取得できるので、稼働中の端末状況が分かり、端末管理者からの早めの対応が促せます。

脆弱な端末には要注意

キャリアから端末を購入すると(キャリアからでなくてもいいですが)、端末には制限が掛かっています。

利用者は基本的に端末のシステム領域へアクセスできません。

例えば、プリインストールされたアプリを削除したい、フォントを変更したい、boot animationを変更したい、CPUのクロックアップを行いたい・・・等、ちょっと弄ってみたくなる時があります。

これらの「弄り」はシステム領域にアクセスしないとできません。

そこで、システム領域にアクセスできる様に細工を仕込みます。

これが、Androidの『ルート化』やiOSの『JailBreak』と言われるものです。

Unix(Linux)系のOSであるAndroidでは全権限を持つユーザーを「Root」(ルート)といいます。
ですので、「Root」を取ることを「ルート化」といいます。

iOSはOSが堅牢なのに例えられて、「Jail」(監獄)となり「Jailbreak」(脱獄)と呼ばれる様です。

端末の「脆弱」なポイントをついて実行する場合もあり、「自由」を得られますが、同時に常にシステム領域へアクセスできる状態になるので「脆弱さ」をさらけ出すことになります。

キャリアや端末メーカーからすれば、「想定外」の利用となりサポートも煩雑となるので、「ルート化」「Jailbreak」を行った端末に対しては保証を適用していません。

業務利用の端末をセキュアに保つ目的でMDM(EMM)を導入する企業が増えていますが、端末の「紛失」や「盗難」時のロックやワイプといった、目先の機能だけにとらわれていないでしょうか。

完全に個人での利用であれば「自由」ですが、業務で利用している端末の場合、キャリアやメーカーの保証外になる以上に、「脆弱さ」が増す点が「セキュアに端末を保全する」立場から、「けしからん」となります。

なので、「脆弱」な端末になってしまう「ルート化」や「Jailbreak」にも気を配る必要があります。

アプリごとの機能アクセス制限がどのタイミングでもできる様になってきたりと、OSレベル(Android Mで実装)でセキュリティが向上していますが、システム領域にアクセスされたら、OSの堅牢性は意味がなくなります。

因みに「MobiControl」では、Android端末で実行される『ルート化』やiOS端末向けで実行される『Jailbreak』に対し、検知機能を備えています。

JB_Root
該当する端末が出てきた場合、管理コンソール内の「ダッシュボード」で表示して対象端末を特定することや予め通知を設定しておけば管理者へのアラートメールを発報させることが出来ます。

更に、「隔離」や「管理」といったグループを一般のグループより抑制的な設定で作成しておいて、この抑制的なグループへ「自動的」に端末移動させることも可能です。

「自動的」に移動させられた端末は抑制的な設定が「自動的」に反映され、制御されます。

「ルート化」や「Jailbreak」された端末の検知と同時に必要な設定が「自動的」に実行されるので、管理者が常にモニタリングする必要がありません。

アラートを受け取った時に確認すれば大丈夫です。

足らなくなる?

現在のスマホ/タブレットでの通信は1979年に民間用としてスタートした「自動車電話」が始まりです。

日本電信電話公社(電電公社-現NTT)がサービスをしていました。

自動車電話の電話番号は「030」から始まる10桁でしたが、加入者番号部分は5桁だったので、10万台分の利用枠でした(実際にはその8割程度が限度だったかと)。

後に「040」から始まる10桁の番号が追加されました(その内2桁は地域指定番号なので、加入者番号部分は相変わらず5桁でした)。

加入者が増えたため、地域指定番号をやめ、加入者番号を7桁にしました。

1985年に携帯電話(といっても肩掛け式でしたが)が登場すると爆発的に加入者が増え、「080/090」を追加し、加入者番号も先頭を含め、10桁になりました。

1999年には「080」(PHSは070)を先頭とする11桁の加入者番号となり、現在の桁数になります。

その後、携帯電話の増加とともに、スマホ/タブレットなどによるデータ通信も増え、番号が足りなくなってきたので「090」を追加しましたが、更に「070」もPHS以外に開放しています。

2015年3月末時点で契約数は約1億5千万件となっています。

このままの状況だと、PHS以外に開放された「070」も数年で枯渇すると考えられ、総務省は新たに「060」の番号追加を考えている様です(「080/090」は枯渇)。

2014年辺りから「MVNO」の参入も多くなり、増々「モバイル」利用による電話番号消費が続くことを考えるとなるほど感があります。

「060」の後に「020」も控えている様です。

ところで、「枯渇」といえば、インターネット世界の番号も大変なことになっています。

現在の「IPv4」は2の8乗の4乗分の空間(約43億)を持っていますが、足りなくなって来ています。

アメリカでは残り「340万個」となり、数ヶ月内に枯渇する可能性が高いとのこと。

大変なことになっていますが、インターネットの世界では次の規格(?)として「IPv6」が控えています。

「IPv6」では2の16乗の8乗分の空間(約340澗)を持っているので、全ての原子に番号を割り当てても足りるそうです。

何といっても「340の後に0が36個」続く数字なので膨大です。

先日の記事でも「凄い数字」を出しましたが、更にびっくりする数でした。

今では快適にインターネットを利用している(モバイルでの利用も含め)ので、色々な「枯渇」は心配です。

因みに「MobiControl」の管理コンソールはブラウザベーズなので、管理サーバーへのアドレスを入力することにより、快適な端末管理が可能となります。

なお、「MobiControl」の利用には「5494」「5495」のポート利用が必須です。

Apple! Apple! Apple!

アップルは米国/サンフランシスコにて2015年6月8日~12日の期間、開発者向け年次会議(カンファレンス)である「WWDC 2015」(Worldwide Developer Conference 2015)を開催しました。

WWDC15
気になったパートを幾つか取り上げます。

iOS 9

iOS9
この秋にもリリース予定の次バージョン。

「Apple Watch」との連携も始まり、かなり賢くなっている音声によるアシスタント機能ですが、iOS 9ではより賢くなる様です。

「Siri」「Spotlight」が強化された様で、端末内の情報をサクッと出してくれたり、現在地に関する様々な情報を提供してくれたり、スポーツの結果情報やエンタメ情報もサクッと表示してくれます。

「Google Now」(OK, Google)や「Google Now on Tap」の様ですね。

Windowsの「Cortana」と合わせ、三つ巴となりますが、どのプラットフォームが優秀で使いやすいものに成長するか、楽しみです。

地図アプリも優秀に。

今までも経路検索、表示機能がありましたが、乗り換え案内情報も取り込みました(といっても、現時点ではまだ世界数十都市ですが)。

画面分割に対応し、ディスプレイ上を2画面で表示が可能となります(iPad向けです)。

入力キー(キーボード)のアルファベット表示に小文字表示が可能になりました。

大文字、小文字の使い分けが分かりやすくなり、便利になります。

●Move to iOS

Move_to_iOS
iOS 9とともに提供される機能で、Androidから簡単に端末移行が可能となります。

Android端末にある「連絡先」「メッセージ履歴」「画像」「動画」「音楽」「壁紙」「ブックマーク」「メールアカウント」「カレンダー情報」や「Facebook、Twitterといった無料アプリ」「有料アプリ」などが移行可能とのこと。

なお、「Facebook、Twitterといった無料アプリ」は「ダウンロード提案」という形で提示され、「有料アプリ」はAppStore内に「ウイッシュリスト」として提示されるそうです。

世界的にみると、Androidの圧倒的なシェアなので、狙いにいってますね。

ただ、本当に簡単に移行ができるのでしょうか。

Apple Music

Apple_Music
アップル提供の音楽ストリーミングサービスです。

共有も可能となるサービスで、以前から流行っている音楽共有サービスの「SoundCloud」やストリーミングサービスの「Pandora」「Spotify」「Google Music」を飲み込んでしまうでしょうか。

後発なだけに洗練されたサービスになりそうな予感もします。

このサービスもAndroidに対応を予定している様で、アップルは対Androidをかなり意識していることが伺えます。