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意外な支払い手段

iOS 10、そしてiPhone 7/iPhone 7 Plusの登場で日本でも「Apple Pay」が利用可能となり、便利さが拡がってきましたが、一方で企業利用している場合には「制限したい」との声もあります。

「MobiControl」でもそんな声にお応えできる機能も提供し、企業向けに安心をお届けしています。

ところで、世界規模で考えると、端末は持っているけど、常時快適な通信環境にない地域や国がまだまだ多くあります。

これら地域、国では決済手段が乏しく、また金融機関も十分に機能していない場合があり、ネットワークを利用した支払手段は敷居が高いものとなっています。

この様な状況を打破するべく、また円滑な決済手段の登場をビル・ゲイツ財団ではかねてから提唱していました。

これに呼応するように、英国/ケンブリッジ大学は貧弱なネットワーク環境下でも資金決済が可能となる「DigiTally」を発表しました。

この「DigiTally」は多くの国や地域でまだ使われている「GSM」(2G)回線でも安全に決済手段を提供したものとなり、SIMに「DigiTally」専用のシールを貼って、セキュリティーを高めて利用します。

暗号化されたSMSベースを使い、8桁のコードを利用して決済するので、スマホでなくてもフィーチャーフォンでも使えます。

セキュリティーが甘い通信回線のセキュリティーを高め、通信品質を安定化し、かつ簡単な操作で決済が可能となるこの技術は「手軽さ」の恩恵を与えそうです。

リッチな環境でも、プアな環境でも同じように発展していくことが望ましいです。

この「DigiTally」、今後もちょっと注目していきたいと思います。

気を付けていても

おサイフケータイ、使ってますか?

FeliCa(NFC)による近接通信技術で「タッチ」することで、決済や認証が可能になり、とても便利です。

ただ、懸念されるのが「履歴」です。

交通機関の利用なら、どこを通って移動しているのか、決済ならどこでどんなものを購入しているのか・・・。

行動や属性が表わされるかと思います。

2013年7月、JR東日本はSuica利用で得られた情報を販売開始しました。

しかし、1ヶ月経たずに販売が中止されます。

この時問題とされたのが「個人情報の保護」と「無断提供」でした。

実際に販売されたデータは個人情報を含まない統計情報に近いデータでしたが、懸念が広まり中止となりました。

「得体のしれない」ことなので、拒絶反応的に「嫌がる」人も多かった様です。

同時に、個人情報を含まないデータであっても、利用データを説明なしに提供したことにより問題が拡大したと考えられます。

この問題に対して、JR東日本は記者会見を開き、謝罪に至っています。

JR東日本はこの問題に関する有識者会議を設け、取り組みを行い、今では外部への提供を除外する手続きも整っています。

数日前にもこのSuica問題と絡めて「個人情報の取り扱い」に関する記事が出ていましたが、統計情報の高度な利用は個人情報との結びつき(漏えい)と密接となるだけに注意が必要です。

先のJR東日本の様に拒絶する権利が明示され、明確に拒絶できる「場」があればいいのですが。

旅行から帰ってきた到着空港や駅で「XXX様、XXXへの旅行はどうでしたか?次の旅行はXXXは如何ですか?」などとサイネージから語りかけられたら、イヤですね。

進化する非接触型の決済

「おサイフケータイ」使ってますか?

「おサイフケータイ」を始めとした、非接触型の決済手段は随分と普及してきました。

特に、非接触型ICカードは複数の所持も見受けられます。

プリペイド(前払い)の非接触型ICカード「電子マネー」の走りである「Edy」は2014年末時点で約8,500万枚の発行があり、後発の「WAON」も2015年5月時点で約5,010万枚、また「nanaco」は2015年7月時点で約4,100万枚で、交通系の「Suica」も同時期に約5,400万枚となっています。

全てを合わせると軽く日本の総人口の2倍に届く枚数になります。

消費税の導入、増税で1円玉の登場機会が増えたことから、「小銭を持ち歩かなくても済む」はより便利に捉えられているのかもしれません。

ただ、プリペイドだと使用時に入金の必要があったり、支払い時に入金額が不足すると追加する必要があったりと、便利さの中にも多少の手間もあります。

その他に「ポストペイ」(後払い)、「デビット」(即時払い)や「クレジット」(信用払い)とプリペイドだけでなく、支払い形態も様々にあります。

端末にNFC機能が搭載されてから、カードに代わって「おサイフケータイ」を代表とした「モバイル決済」も当たり前になってきました。

「タッチだけで支払いが完了する」という利便性にモバイルOS提供者として着目したのが、アップルやグーグルでした。

アップルは「Apple Pay」、グーグルは「Android Pay」を展開する様になります。

端末の「NFC」機能を利用し、クレジットカードやデビットカードを端末に紐付けた独自の非接触型決済となりますが、残念ながら日本でなかなか登場してくれません。

「Apple Pay」や「Android Pay」がいち早く展開されているアメリカでは銀行のATMも対応させる準備が進んでいる様です。

銀行発行のカードを端末に紐付け、端末を対応ATMにかざすだけでキャッシュカードの代わりとなる、そんな利用が想定されている様です。

セキュリティ上の問題から、元々現金での支払いより小切手の利用やカードによる支払いが進んでいるアメリカだけあるなあ、という感想を持ちますが、手許のカードが増えていく現状を考えるとカードを減らせるので、日本でも早く取り入れて欲しい仕組みです。

カード会社としても、不正利用による増大した損害を考えると、セキュリティが向上したこれらの決済方法(取引方法)の方が、「手数料を支払っても」導入するメリットがあるとのこと。

もっとも、複数のカードをまとめることが可能なカードが出てくれれば、手許のカードが増えていく不便さは解決されますが。

何れにせよ、便利な仕組みはいつでも歓迎です。

モバイル決済サービスは根付くか

米アップルは、9月に新しい端末である「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を発表すると同時に、「Apple Pay」を発表しました。

この「Apple Pay」は端末のNFC機能を利用した決済サービスを提供するもので、いわゆるガラケーから搭載されている「おサイフ」機能と同様なものとなり、日本では目新しいサービスではありませんが、アメリカでは新鮮なサービスとして歓迎されている様です。

今のところ、アメリカ国内で提供されているのみで、日本での展開はしばらく待たないとならないかもしれません。

一方、日本国内のモバイル決済サービスでは、「FeliCa」規格の先の「おサイフ」機能を利用した「Suica」などの交通系や「Edy」などの電子マネー系の利用が多いですが、その他に「PayPal」、「Square」、「Coiny」、「スマートペイ」などのクレジットカードリーダー利用の決済サービスもあります。

また新たな動きとして、LINEはアプリ内の決済サービスとして「LINE Pay」をAndroid端末、iOS端末向けに12月16日から開始しました。

この「LINE Pay」はLINEアプリ内で個人間の送金、決済や「割り勘」機能を装備しています。
また、サービス利用に伴う手数料が無料となっているのが大きな強みの様です(月間100万円以上の場合は手数料が発生)が、入金されたお金を金融機関へ出金する場合は「出金手数料」が別途掛かるので注意が必要です。

SNSという空間での金銭収受となるので、犯罪行為の蔓延を懸念する声もある様ですが、提供元のLINEでは通常のログイン認証とは別系統の認証を行うこと、やりとりに関するログを残していることから、不正利用が起こりにくいことや、証拠が揃うことで懸念の払拭を担保している模様です。

沈静化されたとはいえ、「乗っ取り」があった過去を考えると、知った間柄でも個人間送金は慎重に行った方が宜しい様です。

アメリカに話を戻すと、「Apple Pay」の前にGoogleも2011年に「Google Wallet」としてサービスを開始していました。
しかし、提携クレジットブランドや金融機関、利用できるキャリアや端末が限られていたこともあり、思うように進まない状況でした。

しかし、セキュリティの問題やNFCを搭載する端末種類の増加に伴い、モバイル決済が進んだ様で、グーグルやアップルに続いてサムスンもモバイル決済サービスに参入する模様。

ただ、サムスン独自ではなく「Looppay」と組んでNFC利用とはまた違う方法で決済サービスのアプローチを行うとのうわさもあります。

FericaとNFCの融合も進んでいる様なので、アメリカで先行している「Google Wallet」や「Apple Pay」が国内でも利用可能になれば、日本に於いてもモバイル決済サービスの選択肢が増えることになるので、喜ばしいです。

決済サービスと共に、「Tポイント」「Ponta」「Rポイント」などのポイントサービス(Loyalty Program)も絡めた動きになりそうなので、今後に注目をしていきたいと思います。

気になるモノゴト

○「iOS 8.1」が10/20にリリース

米国時間10月16日に開かれたプレス向けイベントで告知していた様に、iOS 8のアップデート版である「iOS 8.1」が、現地時間の10月20日(日本時間10月21日)にリリースされました。
このアップデートはiOS8リリースに於ける、最初のメジャーアップデートとなります。

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今回のアップデートはバグ修正にくわえ、新機能(ではないものもありますが)として
・カメラロールの復活
・iCloud Photo Library
・Apple Pay
・Continuity(OS X Yosemiteと連動する機能)
・PassbookパスのAirDropサポートを追加
などが、主な項目です。

iOS 8リリース時に「カメラロール」が削除されて、「最後に追加した項目」に置き換わってしまい直近1ヶ月間の写真しか見られない状態(年別、コレクション、モーメントから過去分の閲覧ができましたが)になってしまったため、「カメラロール」の復活は待ち望んでいた方が多いんではないでしょうか。

「iCloud Photo Library」はiOS端末で撮影した写真をiCloudにアップロードすることにより、他の端末からのアクセスが可能となる機能で、現在「β」版の扱いとなっています。

また「Apple Pay」の決済機能では、クレジットカード情報をお店側に知らせる必要がない点で、セキュリティ強化として気になるところですが、リリース時点では米国内のみの利用に限定されていて日本での利用はまだ先の話となっており、「おサイフケータイ」が流行っている日本でも、日本国内対応になればかなり受け入れられる機能かと思いますがどうでしょうか。

「Continuity」はMacの新OSである「OS X Yosemite」との組み合わせで、iOS端末とMacが連動し、電話やSMSのやりとりをMacを通して行うことができる機能です。
Macがなければ試せない機能ですが、今後Windows対応はされるでしょうか。

iOS 8.0.1の時の様な混乱はなかった様でしたが、アップデートの不具合関連をチェックして、アップデートはしばらく落ち着いてから行った方がいいかもしれません。

○大学生のSNS利用実態

教育関連事業を展開する株式会社トモノカイは10月14日、大学生のSNS利用実態のアンケート調査結果を報告しました。

この報告よると、主要SNSである「LINE」「Facebook」「Teitter」の利用者はそれぞれ、「96%」「77%」「87%」となっており、この全ての利用者も「69%」で、実に約7割が利用している実態は学生(生活)にとって、なくてはならないツールになっていることを物語っています。

ただ、利用状況をみてみると、SNSによって利用の仕方が違う特徴が見られます。
「LINE」はチャット機能によるコミュニケーションが主であり、「Facebook」は知人の近況確認と写真共有、「Twitter」は情報収集と近況確認とそれぞれのツールをしっかりと使い分けて利用している実態が浮かび上がってます。

iPhoneを始めとしたモバイルデバイスが普及し、「いつでも、どこでも」の可能性が広がったことから、情報に敏感な学生に受け入れられている現状が今回の調査結果に反映されていると感じます。