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人工知能の躍進

「遊べる本屋」のヴィレッジヴァンガードの渋谷本店に人工知能(AI)を持った店員が7月中旬に登場するそうです。

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当初は対話機能こそ実装されないものの、ゆくゆくは自然言語処理機能を搭載し、来店客が話しかける言葉を理解して返事をしたり、探している本のコーナーを教えたりできるようになるようです。

人工知能の歴史は古く、1950年代後半から1960年代の第1次人工知能ブーム、1980年代の第2次人工知能ブームそして2000年代から続いている第3次人工知能ブームがあります。特に現在では ビックデータを扱えるようになったことやそのデータを元にディープラーニングを行うことが可能となっています。

人工知能の進歩は目覚しく、日本の労働人口の47%がコンピューター技術に代替されると言われています。

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例えばレジ自体をなくすと言われるamazon goやハウステンボスのホテルで実用化されている受付業務などで幅広い分野で活躍しています。

2017年5月に人工知能アルファー碁が世界トップ棋士に3連勝を 納め引退を表明したことも記憶に新しいかと思います。

私がコンピュータとしての人工知能を意識したのは「A.I.」を映画館で見たときでしたが、いずれは同じような思考をする人工知能が現実になるのかもしれませんね。

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人を超える人工知能

人工知能「IBM Watson」が、自然言語処理を利用した「Personal Insights」機能をリリースしました。

この機能では、ツイート履歴を解析してツイートした本人の性格を分析できるそうです。

意識せずに書いたツイートから、どういう性格かわかってしまうとは…少し怖い気もします。

また、「Watson」は医療分野でも活躍しています。

ある病院で医師に「急性骨髄性白血病」と診断された60代女性が、症状に効果があるとされる治療で改善が見られず容体が悪化していたため、「Watson」で再度症状を分析したそうです。

その結果、この女性は「二次性白血病」だったことが判明し、正しい治療を行うことができるようになりました。

最終的には無事に退院できたようです。

ここで使用された「Watson」は東京大学医科学研究所が導入したもので、2000万件以上の研究論文や1500万件以上の薬の特許情報を学習させていました。

IBMによれば、「Watson」は15秒で40万件の論文を参照することが可能とのこと。

膨大な情報を学習し、的確な解決策・診断を導き出せるのは驚きですね。

国内だけでも、既に41名の患者が判断の難しいがんの特定に至っているということなので、人工知能が医療を先導していく日も近いかもしれません。

テクノ失業が日本にも…

先日GoogleのAIアシスタントを搭載した新しいチャットアプリの記事を書きましたが、今回はAIが発達することによって私たちの仕事がなくなるというお話。

 
AIやロボットの開発が進められるにつれて、人間の仕事が奪われる「テクノ失業」という言葉が盛んに使われるようになりました。

 
すでに5月25日には、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が6万人の工場作業員の仕事をロボットに置き換えるため、解雇すると発表しています。

2015年3月にも同様の理由で約4万人の従業員の解雇を行っているので、合計10万人の削減ということになります。

アメリカでも銀行の窓口業務がネットバンキングに取って代わったため、2001年から2009年の間に約70万人の雇用が削減されていますし、日本のハウステンボスの「変なホテル」では、フロントもポーターもクロークも全てロボットが業務を行っています。

野村総研の試算では、国内の601の職業のうち、49%が10~20年以内にAIやロボットに置き換えることが可能になるとも言われるほど、危機的な状況です。

 
たしかに病院での医療費の精算やスーパーの会計は、すでに自動会計やセルフレジに置き換わっていますね。

国際大学GLOCOM客員研究員の林雅之氏によると、「最初から人間の代わりに知能や自己学習機能を備えたマシンを導入するところが増えていくでしょう。」ということなので、日本でもますます「テクノ失業」が現実的になってきそうですね。

AIのこれから

前回のブログでは「AIの勝利とこれから」としてAIがとうとう囲碁の対決で現役最強といわれる囲碁棋士から勝利を得たことを記事にしました。

AIの進化の凄さを感じましたが、良からぬ方向へも進んでしまっている様です。

アメリカ/マイクロソフトは自然会話を理解させる研究として、Twitter上で発言するおしゃべり「ボット」の「Tay」を開発しました。

ユーザーとの会話を通じて学習する様な設計になっていましたが、機微な事柄も含めて学習していくうちに、暗黒面に落ちてしまった様です。

そのうちに、人種差別やヒトラーを礼賛する発言を行う様になってしまい、「hellooooooo world!!!」の第一声から16時間後にマイクロソフトによって停止(睡眠)させられました。

この件についてマイクロソフトは謝罪を行っています。

その後、調整を行って改めて公開しましたが、同じツィートを繰り返すなど、またもや様子がおかしくなり、再びの睡眠(オフライン)となりました。

マイクロソフトの担当者は「テストの中で、Tayは短時間、不注意によりTwitter上でアクティブな状態にされた」と述べています。

無事調整されて、「健全」な「Tay」になるのでしょうか。

AIによる暴走といえば、香港のAIロボットメーカー「Hanson Robotics」は「ソフィア」を開発しました。

アメリカ/CNBC放送に開発者とともに出演しましたが、問題はその場で発生しました。

放送中、開発者であるデビッド・ハンソン博士がソフィアに向かって「人類を滅亡させたいかい?」と聞いたところ、ソフィアは「私は人類を滅亡させます」と応えました。

博士は冗談ぽく取り繕っていますが、なんか恐ろしいです。

近未来映画の見過ぎでしょうか。

あくまでも人間がコントロール可能な範囲での発展を願います。

AIの勝利とこれから

コンピューターと人間の戦いはチェスから始まります。

将棋と似たこのゲームは6種類16個の駒を使って、8 × 8 = 64のマスの中で相手のキングを追いつめ、キングが追いつめられると「チェックメイト」となり、「降参」です。

複雑な進行となるこのゲームに対し、コンピューターが挑戦を進めていましたが、なかなか勝利を得る事はできませんでした。

しかし1997年、アメリカ/IBM社が開発したスーパーコンピューターの「ディープブルー」はとうとう人間から勝ち越し勝利をものにします。

チェスの世界チャンピョンに勝つためだけに生まれたこのコンピューターも3回目の対戦でやっと栄光を手に入れました。

その後、チャンピョンは再戦を望んだ様ですが、「ディープブルー」はとっとと解体されてしまった様で、その一部は国立アメリカ歴史博物館に提供された様です。

チェスの次に狙うのが「将棋」です。

将棋は9 × 9 = 81のマスとなり、チェスより範囲が拡がるとともに、他陣地から取った駒を使い回すことができるため、格段に複雑となります。

それでも、2012年に開催された「電王戦」では将棋ソフトがプロ棋士に勝利し、翌年には勝ち越しを決めています。

チェスでの勝利から約5年でキャッチアップしていることが驚きです。

更なる驚きは「囲碁」での勝負。

「囲碁」は19 × 19の格子上に白黒の「碁石」を使い、多くの陣地を確保した方が「勝ち」となります。

複雑性も段違いで、進行の組み合わせはチェスが「10の123乗」、将棋の「10の226乗」に対し、囲碁は「10の400乗」になり、宇宙に存在する全原子より多いとも言われています。

イギリス/DeepMind社(現在はGoogle傘下)が開発したプログラム「AlphaGo」は2016年、現役最強といわれる囲碁棋士の李セドル九段と対戦し、4勝1敗の好成績で人間を打ち負かしてしまいました。

将棋でさえ、遠い将来でないと人間に追いつけないと言われていたのが、囲碁でも追い抜いてしまいました。

この裏には「AI」(Artificial Intelligence/人工知能)の急激な発達があります。

1997年から2012年、2016年へと複雑性をものにするスピードが非常に早くなっています。

映画の様に、人間に取って代わるAIロボットがもうすぐ誕生するのでしょうか。

この分野も注目していきます。