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次は東京

あっという間の17日間でした。

2016年8月5日にブラジル/リオ・デ・ジャネイロで開催された第31回オリンピック競技大会は8月21日に幕を閉じました。

日本との時差が丁度12時間だったので、競技観戦には厳しい時間帯でした。

日本は勢いがあって、金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル21個の合計41個のメダルを獲得し、前回のロンドンオリンピックを上回り、国別ランクでも6位となり、次回に期待できる結果になっています。

その、次回開催地は「東京」です。

今回のオリンピック閉会式では、小池東京都知事が五輪旗を引き継ぎ、安倍総理大臣がマリオのコスプレで東京大会をアピールしました。

4年後が楽しみになる様な閉会式(引き継ぎ式)だったのではないでしょうか。

ところで、リオ五輪では合計5130個のメダルが製造されたそうです。

どの様なメダルデザインになるか、楽しみな部分もあります。

金銀銅のメダルは全て、色と同じ「純」金属で出来ている訳ではありませんが、相当な量は必要になります。

そこで、ここでも日本の技術を活かそうという動きがあります。

日本は天然資源に乏しい国ですが、発展の賜物か、「都市鉱山」による資源確保が有望です。

「都市鉱山」とはPCやスマホ、家電製品に組み込まれている電子部品に使用されている金属類を鉱山に於ける金属と同等とみなして表現されたものです。

採掘される金属類が「地下資源」ならば、都市鉱山から取り出される金属類は「地上資源」となります。

都市鉱山_01

「都市鉱山」に「埋蔵」される金属類は鉄12億トン、銅3,800万トン、銀6万トン、金6,800トン、レアメタルであるタンタル4,400トン、リチウム15万トンと推計されています。

びっくりするほどの量で、例えば「金」で考えると、世界全体の現埋蔵量に占める割合では「16.36%」にもなります。

ただし、これら都市鉱山の埋蔵量は「全て回収出来たら」の話しなので、今後は如何にリサイクルに乗せ、効率よく回収するかが課題となります。

次回の東京オリンピックで、「都市鉱山」から算出された金属で全てのメダルが賄える様になると素晴らしいですね。

AIのこれから

前回のブログでは「AIの勝利とこれから」としてAIがとうとう囲碁の対決で現役最強といわれる囲碁棋士から勝利を得たことを記事にしました。

AIの進化の凄さを感じましたが、良からぬ方向へも進んでしまっている様です。

アメリカ/マイクロソフトは自然会話を理解させる研究として、Twitter上で発言するおしゃべり「ボット」の「Tay」を開発しました。

ユーザーとの会話を通じて学習する様な設計になっていましたが、機微な事柄も含めて学習していくうちに、暗黒面に落ちてしまった様です。

そのうちに、人種差別やヒトラーを礼賛する発言を行う様になってしまい、「hellooooooo world!!!」の第一声から16時間後にマイクロソフトによって停止(睡眠)させられました。

この件についてマイクロソフトは謝罪を行っています。

その後、調整を行って改めて公開しましたが、同じツィートを繰り返すなど、またもや様子がおかしくなり、再びの睡眠(オフライン)となりました。

マイクロソフトの担当者は「テストの中で、Tayは短時間、不注意によりTwitter上でアクティブな状態にされた」と述べています。

無事調整されて、「健全」な「Tay」になるのでしょうか。

AIによる暴走といえば、香港のAIロボットメーカー「Hanson Robotics」は「ソフィア」を開発しました。

アメリカ/CNBC放送に開発者とともに出演しましたが、問題はその場で発生しました。

放送中、開発者であるデビッド・ハンソン博士がソフィアに向かって「人類を滅亡させたいかい?」と聞いたところ、ソフィアは「私は人類を滅亡させます」と応えました。

博士は冗談ぽく取り繕っていますが、なんか恐ろしいです。

近未来映画の見過ぎでしょうか。

あくまでも人間がコントロール可能な範囲での発展を願います。

MWC 2016 その3

スペイン/バルセロナで開催されたMWC(モバイル・ワールド・コングレス)は25日(現地時間)を以って閉会となりました。

MWCの続報となりますが、今回は端末の話題ではなく、セキュリティの話。

来日する外国人(インバウンド観光客)向けに通信インフラの整備として街中のWi-Fi環境も随分と整ってきました。

今では小田急電鉄、西武鉄道や近畿日本鉄道、JR各社などの鉄道系、東京都交通局、京王バスやリムジンバスなどのバス系、京都市、神戸市や静岡県などの観光地など様々な場所でFreeなWi-Fiが利用可能となっています。

これらのWi-Fi利用ではIDやパスワード、または特別な認証などが必要となりますが、街中のWi-Fi電波を探すと、正に「Free」なスポットが存在します。

セキュリティ対策企業のチェコ/Avast Software社はスペイン/バルセロナで実験をしました。

MWC開催期間中のバルセロナ空港で、公式を装った「Starbucks」、「Airport_Free_Wifi_AENA」や「「MWC Free WiFi」」といったSSIDを持つWi-Fiスポットを設置しました。

設置したWi-Fiスポットへはパスワードなしに接続が可能な様にしてあります。

4時間の実験となりましたが、その間に2,000人以上がアクセスし、8,000,000パケット以上のデータが流れたとの事です。

その間、端末情報はダダ漏れとなり、「50.1%がiOS端末」「43.4%がAndroid端末」、「61.7%のユーザーがGoogleで調べ、Gmailをチェック」、「1%のユーザーがデート用アプリを利用」などの様々な統計が取れてしまいました。

更に、63.5%の端末からはユーザーや端末に関する機微な情報が取得できたとの事。

空港での実験だったので、MWCに来る外国人がほとんどだと考えられ、費用を掛けずにデータ通信を試みた結果かと思いますが、安易な接続は重大な結果をもたらす可能性を示唆しています。

怪しげな「Free」のSSIDには接続しないかと思いますが、今回みたいに尤もらしいSSIDでは気が緩んでしまう様です。

悪意を持った第三者から情報を守るためにも、街中にあるWi-Fiスポットにアクセスする際は信頼できる提供元であるかしっかり確認した方が宜しいようです。

今宵は空を眺めてみませんか

9月27日の昨日は「中秋の名月」でした。

生憎、雲がかかりがちで、まばらな「名月」でした。

今年は今日(9月28日)にも月に関するイベントがあります。

『スーパームーン』です。

地球を公転している月の軌道は真円ではないので、地球からの距離に遠近が生まれます。

月が地球に対する近地点にある時の満月を「スーパームーン」といい、地球から見える平均的な月の状態に比べ、大きさで約14%増し、明るさで最大約30%増しになります。

2014年の去年はスーパームーンの当たり年で、3回もありました。

2014年9月9日の前回から約1年ぶりに拝むことが出来ますが、中秋の名月に続けてとなると、非常に貴重です。

ところで、近頃のスマホのカメラ性能はかなり進んでいます。

発売されたばかりの「iPhone 6s/6s Plus」では1200万画素のカメラが搭載されています。

Android端末ではSONY製のXperiaは2070万画素、Fujitsu製のArrows NXは2150万画素、Samsung製のGalaxy S6 Edgeは1600万画素、Sharp製のAquos ZETAは1310万画素、LG製のisai vividは1600万画素、HTC製のJ butterflyは2020万画素などと多くの画素数を搭載しています。

また、Windows Phoneとなりますが、Nokia Lumia1020は「4100万画素」のメインカメラを搭載しています。

lumia1020

コンパクトデジカメの画素数を上回っているカメラを搭載している端末があるのはビックリします。

同時にレンズ性能の向上し、手ブレ機能も「光学式」を搭載するなど、各端末が相当リッチになっています。

ここまで高性能だと、今日の「スーパームーン」も撮ってみたくなりますね。

端末のカメラ機能にもよりますが、暗い夜空の撮影となりますが満月を撮る場合は明るい月に向かってレンズを向けるので、ちょっとした工夫が必要です。

デジカメなどでは絞りの調整をF5.6~F8の設定で、ISO200~400、シャッタスピードは1/500~1/800辺りになるかと思いますが、スマホに搭載のカメラでは細かい設定が出来ないかと思いますので、
・フラッシュはオフ
・夜景モードにする
・露出補正は暗め(マイナス)に
・シャッタスピードが設定できるなら遅めに
・タイマーを使用し
・動かさない
この辺りを駆使すれば、それなりに撮れるかもしれません。

今宵の空を愛でてみませんか。

科学は凄い

「モバイル」から離れてしまう話題となりますが、以前に「緻密さ」と「正確さ」と「継続性」が要求される日本の「技術の凄さ」を記事にしました。

改めて日本の技術力は素晴らしく誇り高いと感じます。

ところで、そんな「科学」の世界に「バイオハッカー」なる集団が存在します。

「バイオハッカー」とは「生物」や「遺伝子」など、おもに「生物学」にまつわる課題を「ハック」しようと試みる、知識を有する一般人や研究者、またはそれらのグループをいう様です。

「バイオハッキング」が「アプリ開発より安価」になる時代だそうです。

そんなバイオハッカーのあるグールプが「暗闇でも見える目薬」の開発に成功したとの事。

ネタ元によると、目薬の主成分はクロロフィル系の薬品 Chlorin e6(Ce6)でこれにインスリンと生理食塩水を加えた目薬を投与し、実験を進めたとの事。

結果、暗闇で50m先の物体識別が「100%」になったとの事で、一般の「人の目」では「30%程度」の識別率だったそうなので、効果が確認されました。

非常に勇気ある実験だと思いますが、効果な「ナイトビジョン」デバイスを考えると「安価」かもしれません。

また、ナイトビジョンデバイスと違い、「暗いところが見えるようになると言っても、暗視スコープみたいに視界が白黒や緑色になるわけじゃないよ」との被験者の言葉なので、どの様に見えるのでしょうか。

気になります。

「凄さ」という点でもう一つ。

コンピューター(テクノロジー)の「ハック」から「バイオハック」が出てきましたが、コンピューターテクノロジーの世界でも「組み合わせ最適化問題」の解決に凄いモノが出てきました。

この「組み合わせ最適化問題」とは「解が順序や割当のように組み合わせの構造を持ち、条件を満たす解の中で最もよいものを求める問題」のことをいいます。

Hitachi
日立製作所は現在「量子コンピューター」で計算されることを期待されている「約1兆の500乗通り」の「組み合わせ最適化問題」で半導体を使った新型コンピューターを試作したと発表しました。

リンク先の内容が凄そうです。

いや、凄いです。

「従来比1,800倍」や「約1兆の500乗」(どんな数値でしょう)という文字を見るだけで「ん~」となります。

このコンピューターで約1兆の500乗のパターンから「瞬時」に解が求められるそうです。

この成果の一部については2015年2月22日~26日まで、米国/サンフランシスコで開催された半導体集積回路に関する国際会議「2015 International Solid-State Circuit Conference」で発表が済んでいる様です。

理解が追いついたら、続報したいと思います。